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家計を節約中でも、おいしいごはんを食べたいですね。栄養バランスや食費は、どんな風に買い物するかということによって変わってきます。


そこでおすすめしたいのが、食材宅配(宅配食)やネットスーパー。上手に活用すれば、いろんな食材を使えて総合的には経済的に。
そこで、食生活全体から見た、食材宅配(宅配食)やネットスーパーの利用方法をご紹介します。


1.食費と栄養


1-1.食費の安さと健康。どちらを大事にしますか?


食材宅配(宅配食)やネットスーパーは共働きの増加などによって、年々利用者が増えています。「ママ友が使っているから自分も使ってみたい」と考えている人も多いのでは。

中には、「食費が高くつきそう」と心配する人もいるでしょう。
食材宅配(宅配食)やネットスーパーを申し込む前に、まずは自分たちの食生活を振り返ってみましょう。

そもそも食費は、家族の収入の影響をもろに受けます。実際、国民栄養調査を見てみると世帯所得600 万円以上よりも、200万~600 万円未満の家庭の方が、米やパンなど穀類の摂取が多く、野菜や肉が少ないという結果に。


所得が少ないほど、栄養バランスが偏りやすいということがわかります。
確かに食費を節約しようとすると、ごはんや麺類がメインのメニューが増えたり、もやしやミックスベジタブルといった家計のお助け食材が活躍したり。


安くて手頃な食材に手が伸びてしまいますね。



ですが、食生活は健康の基本。ただお腹を満たすだけでなく、食事の質にもこだわりたいものです。
安ければいいという買い物の仕方では、家計の中で食費の優先順位は下がり、様々な食材をバランスよく使いこなすことが難しくなります。


食生活の乱れは健康を損ねる原因にもなり、子どもたちの心身の成長にもかかわってきます。

偏った食事を続けて生活習慣病などの病気になると医療費の負担が増え、かえって家計を圧迫する結果になりかねません。
目先のお金だけでなく、長い目で見てお金を無駄にしないためにも、節約の方法を違った角度からとらえてみましょう。
違った角度?同じ「節約」でも、長い目できちんとした目線、教えてください!

2.簡単な食費の節約方法


2-1.食品ロスを防ぐことが、食費の節約に欠かせないルール!


今すぐ始められる食費の節約法は、食材を使い切ること。
実はまだ食べられる食品でも、捨てられるケースが意外と多いのです。


京都市が行った調査によると、家庭から出た生ゴミのうち、約4割がまだ食べられる食品だったと報告されています。


最も多かったのは野菜類。次いで肉類、魚介類、パン類、ごはんなど。なんてもったいない話!

毎日少しずつでも積り積もれば大量に。仮に1日たったの50gずつでも食べ残しを捨てると1週間で350g、1か月で1.5kg(1500g)になります。
1.5kg分を冷凍唐揚げに置き換えると約5~6袋分、ごはんならばお米10合分にもなるのです。

元々はお金を払って買った食べ物。お金を大切にするように、安易に食材を捨てることのないように心掛けたいですね。

残さずに食べる。食べられる分だけ盛り付ける。といった工夫で節約につなげていきましょう。

買った食材を使い切ることも重要です。冷蔵庫に入れたままの野菜や肉はありませんか?しなびたり腐ったりするとゴミ箱行きになりますよね。


だから、食べられる状態のうちに使い切ってしまうよう心がけましょう。


安さに振り回されず、必要なものだけを買う。どのメニューに組み込むかを考えてから買う。

これを実行していくと、特売の衝動買いもセーブするようになり、結果的には節約につながるものです。
計画的な買い物がなかなか難しいという人は、食材宅配(宅配食)やネットスーパーを利用するのも一つの方法です。


3.食材宅配(宅配食)とネットスーパーとは


3-1.食材宅配(宅配食)・ネットスーパーが計画的な買い物に役立つ理由


食材をできるだけまんべんなく、お得に買うコツは、購入頻度と旬の食材を選ぶこと。


買い物の頻度が下がると、無駄買いを減らすことができるのでぜひ実践したいところ。
そのためにも、前もって一週間単位でメニューを考え、買い物リストを作って買い物することが大切です。

そうすることによって冷蔵庫の「在庫」を振り返るきっかけにもなり、効率よく食材を使い切ることができるでしょう。

また、旬の野菜や果物は量が多く出回るため価格も割安に。

食材宅配(宅配食)やネットスーパーは、旬の食材も豊富に出回るので、上手く活用すれば、食費の節約をしながら、栄養バランスのとれた料理に役立ちます。


スーパーマーケットで買うよりも、意外と新鮮なものを安く売っている場合もあるので、食材宅配(宅配食)・ネットスーパーを使いこなす楽しみも増えそうです。

また、一般的なスーパーマーケットで買い物する場合、レジで計算した際に予算オーバーに気づいても、一度レジを通した商品を返却するのは勇気がいるものです。
食材宅配(宅配食)やネットスーパーならば、清算前に金額を確認できます。


予算オーバーとわかったら必要のない商品を削除すればOK。
自宅にいながら買い物できるので、冷蔵庫の中身と照らし合わせながら買い物することだって可能です。


3-2.食材宅配(宅配食)とネットスーパーを使い分けるには


食材の買い出しは、毎日のようにスーパーマーケットに行く人もいれば、週末にまとめ買いする人もいるなど十人十色。

食材宅配(宅配食)とネットスーパーを利用する際も、自分に合った買い方を見つけるのが大切です。

それぞれの特徴を知って、必要なモノに合わせて賢く使い分けましょう。そこで、食材宅配(宅配食)とネットスーパーのチェックポイントを紹介します。

♢食材宅配(宅配食)・ネットスーパーのチェックポイント

食材宅配(宅配食) ネットスーパー
□新鮮な野菜や肉を売っている □必要な商品を必要な数量分、注文できる
□有機・無農薬野菜が充実している □食料品だけでなく日用品も売っている
□産地や栽培方法などにこだわりがある □必要な時に必要なだけ買い物をできる
□鮮度を確認する手間が省ける □注文してから最短で当日中に届く
□野菜の価格が比較的安定している □スーパーマーケットと価格がほぼ同じ

食品の品質が充実しているのが食材宅配(宅配食)の特徴です。
一般的なスーパーマーケットにはない食材も見つけられ、料理のレパートリーも充実しそうですね。


ネットスーパーは利用者の利便性にこだわっていて、価格もお手頃なところが魅力的。
野菜や肉、魚は食材宅配(宅配食)を利用し、調味料や足りない食材をネットスーパーで買うなど、自分の使い勝手を見極めて、ネットスーパーを使いこなしましょう。
手軽で便利に利用できますが、一般的なスーパーマーケットでの買い物にはないデメリットもあります。
次は食材宅配(宅配食)・ネットスーパーを利用する際に気を付けたい点を見ていきましょう。


♢食材宅配(宅配食)・ネットスーパー共通の注意点



□自分で手に取って商品を確かめられない
□欲しい商品が売り切れている場合がある
□基本的には送料がかかる
□配達時間が限られている
□天候や交通状況などによって配達の遅延がある

野菜や肉、魚などの食材は環境によって鮮度がぐっと下がってしまいます。だからこそ、食材が届くときには待機して手渡しで受け取りたいですね。


外出がちな人は、宅配ボックスに届けるサービスを行っている会社を利用するのも一つの方法です。
最近では宅配ボックスも市販されているので、自前の宅配ボックスが利用可能かどうか、事前に確認してください。

食材宅配(宅配食)・ネットスーパーで買った食品も、使い切れなかったときはゴミ箱行きになってしまいます。食費を無駄にしないためにも、しっかり最後まで使い切るように。


また鮮度が落ちると料理の味にも影響を及ぼします。どうすれば食品を新鮮な状態に保てるでしょうか。次は食品の保存方法を紹介していきますね。


4.食材を使い切る保存方法


4-1.食材宅配(宅配食)・ネットスーパーで買った食品の鮮度を保つには?



食材宅配(宅配食)・ネットスーパーで買った食材も、冷蔵庫にぎゅうぎゅう詰めにしたり、雑に保存したりすると鮮度を損なう原因に。


野菜も肉も魚も冷蔵庫や冷凍庫に入れる前に、下準備して保存すると、調理の際に時間の節約にもなります。
そこで食材別の保存方法をご紹介します。少し手間をかけるだけで、おいしさも長持ちしますよ。


【野菜編】



●トマト
青みの残っているものは、追熟させてからラップしてから野菜室で保存。カゴなどに移し替えて常温保存すると自然に熟して赤くなります。
使い切れなかったトマトは、フリーザーバッグに入れて冷凍保存しましょう。冷凍したトマトは皮もツルッと取れやすく、スープやソース作りに大活躍します。



●キュウリ
水分が多いので、一本ずつ新聞紙やキッチンペーパーでくるんでから、野菜室にイン。
たくさんあって食べきれない場合は、薄切りして塩をふった後、保存容器に入れて冷凍保存しておくと、酢の物やポテトサラダなどに使いまわしできて便利です。



●レタス
レタスは芯から傷みます。そこから栄養分が失われてしまうので、冷蔵庫に入れるときには、芯をくり抜いておくことが大切。
ペットボトルのキャップを芯に当て、手のひらでキャップをたたくとキレイに取り出せます。
取り除いた後にできた穴に、濡れた新聞紙などを詰めておくと水分の流出を防ぎ、鮮度をキープできます。



●大根
畑にいたときと同じように、立てた状態で野菜室に入れておくと、大根にストレスがかからず鮮度も長持ち。
カット済の大根は早めに使い切るのが鉄則です。
無理な場合は輪切りにして冷凍保存すると煮物に活用できて便利。大根おろしにして冷凍保存するのもおすすめです。



●じゃがいも
じゃがいもは、日が当たらない場所での保管し、芽が出る前に使い切ること。余りそうな場合は、少し面倒でも一旦ゆでてマッシュポテトの状態で冷凍保存しましょう。ポテトサラダやコロッケに応用できて便利です。


【魚介編】



鮮度落ちしやすい魚介類は冷蔵庫に早めに使い切るのがおいしさを保つ秘訣。食材宅配(宅配食)やネットスーパーで買った魚介は、冷蔵庫に入れる前に下処理をすることで鮮度を保てます。下ごしらえのポイントは次の3つです。

1.下処理
一尾魚は内臓やえらを取り除いてから保存しましょう。


2.水分除去
魚から出る余分な水気は、魚の生臭みの原因に。冷蔵庫に入れる前に、クッキングペーパーであらかじめ水分をふき取ってからラップしておきましょう。


3.密閉
魚介類は空気に触れると雑菌が増えて、腐りやすくなります。水分を取り除いた後、ラップで包んでからフリーザーバッグに入れて冷蔵保存しましょう。


この他、加熱をしたり、下味をつけたりすると保存性が高まります。
切り身は味噌や醤油など、下味をつけておきましょう。エビは茹でてから保存すると、保存期間が長くなります。


【肉編】


お肉は空気に触れると酸化が進み、雑菌やカビが繁殖の元に。食材宅配(宅配食)やネットスーパーで購入したお肉が自宅に届いたら、すぐに冷蔵庫に入れ、余った分はラップでぴったり包んで冷蔵保存しましょう。
品質の劣化を防ぐため、お肉の上には物を乗せないように。調理する30分前には冷蔵庫から出し、室温に戻すこともおいしく味わうポイントです。

冷凍庫で保存する場合の注意点は次の通り。

●ぴったりラップして冷凍庫へ。
●急速冷凍に入れる。または熱伝導のよいアルミトレーの上に、ラップした肉を置けば、冷凍スピードがアップ。
●調理をする前日に冷凍庫から冷蔵庫へ移しゆっくり解凍。
●電子レンジで解凍する際には、解凍機能を利用する。
●凍ったままで火に通すのは厳禁。お肉がパサパサになる原因に。

少し面倒でも手間をかけるだけ、食材の使いこなし方がわかってお料理も楽しくなるはず。
食材宅配(宅配食)やネットスーパーの配達前日までには、保存した食材を使いきって冷蔵庫を棚卸しましょう。


新しい食材を入れるスペースを作ると、冷蔵庫の中がぎゅうぎゅう詰めになるのも防げ、電気代の節約にもなって一石二鳥です。


5.まとめ


食を大切にして、経済的で栄養バランスのとれた暮らしにしたいですね。

食べることは毎日の積み重ね。だからこそ、少しの工夫をするだけで積み重ねがじわじわと効いてきます。

    習慣化させるためにも、「安い食材で食費を節約」という考えを一度忘れてみましょう。
    大切なのは、食材宅配(宅配食)やネットスーパーで購入した食材は
    「しっかり使い切る」という意識で保存して、お料理に活かすこと。

自分に合った方法を研究しながら、習慣化していくと、食費の節約につながるのはもちろん、栄養バランスの整った食生活を送ることができます。


できることから始めてみて、お財布にも環境にもやさしい暮らしを目指しましょう!