掃除に洗濯、食事の用意と主婦は毎日、忙しく動き回っています。しかしふと、なぜか心が満たされないと思うことはありませんか?
あなただって、まだまだ秘めたる可能性があるはず。「働きたい!」と未来を見つめる主婦のみなさんが、ムリなく一歩ずつ進める再就職への方法を考えてみましょう。
1.「なりたい自分」になるためのステップ
せっかく仕事をするのなら、「なりたい自分」を目指しましょう。「なりたい自分」には自分の理想が詰まっています。心から熱意をもてること、本当に好きなことをみつけましょう。
道はこれまでの仕事だけとは限りません。毎日のくらし、育児や主婦業の中にヒントは隠れているかもしれません。
PTA活動や地域のボランティア、ママ友から紹介された趣味、子どもの食育などなど。
少しでも興味を感じたことはありませんか?そんな身近なところから、始まる可能性だって否定できません。思いがけない新しい道が開けるかもしれませんよ。
これを考えるの、難しいですよね。私はぼんやりですか「自立」している素敵なおばさんになりたいなと思いました。
出掛ける仕事があり、子供からも頼られる人でお金にあくせくした人生は嫌だなと。笑
どんなことでもいいです。ちょっと遠い未来を想像して、なりたい自分を探してみてください。
2.パートから正社員へのキャリアプラン
2-1.長いスパンでプランをたてる
主婦が仕事をするとき、一番に考えるのは家族のことでしょう。
子どもを持つ主婦なら、学校行事には参加したいし、病気のときにはそばにいたい、せめて小さいうちは「お帰り」といってあげたい。多くのママはそう思うでしょう。
焦ることはありません。当然ですが、子どもはやがて大きくなります。
学校行事は、学年が進むと親が参加することは徐々に減ってくる場合が多いものです。子どもも予定が多くなり、帰宅時間は遅くなっていきます。
それならば、家族も自分も無理をせず、パートから始めることも考えてみましょう。
そしてその期間、さらに知識を深めることを考えましょう。
資格を取得したり、ITスキルの深堀もいいかもしれません。たとえ昔学んだことであっても数年数十年経ってしまえば、即戦力として企業にアプローチすることはできません。
時間の短い勤務をしている間に知識を深め、スキルアップしませんか。時短勤務だからこそできる学びの時間です。
キャリアアップに繋げましょう。
2-2.仕事選びは譲れない条件設定から
もちろん、自分の条件ばかりをあれこれ出していては再雇用は難しいでしょうが、家庭の主婦が再就職を目指すとき、条件を明確にすることは大切なことです。
賃金、出勤時間や休憩時間、有給の有無、扶養範囲内での雇用など、求める条件を具体化することが必要です。勤めてからは、聞きづらいこともありますし、わからないと不満もたまります。
2-3.社員でも選べる働き方
近年では、女性の働き方も大きく様変わりしつつあります。
大手衣料メーカーであるユニクロは、時短や週4日などの働き方でも正社員と変わらない賞与や昇給、キャリアアップできる地域性社員を取り入れています。
これなら社員から始めることも考えられませんか?そのほか、大手企業や病院などでも取り入れている短時間労働制度ですが、メリットもあればもちろんデメリットもあります。自分の条件と照らしあわせて検討してみてください。
・自分のライフワークに合わせて、短日もしくは短時間の勤務が選べる
・長時間労働による肉体的な負担の軽減
・福利厚生面では社員と同待遇
・生活が安定する
デメリット
・他の正社員とのコミュニケーションがとりづらい
・今後のキャリアアップに繋げることができる不明
・勤務時間が短いため、責任ある重要な仕事が任されにくい
3.再就職へのツールとなる資格取得
再就職、転職をするときに1つの自信・武器になるものとして資格取得を考えるママも多いですね。
例えば看護士という職業は、いつの時代も需要がなくなる心配は少ないため、経済的基盤がしっかりしています。
そして何よりも、人のために尽くせるという満足感や充実感はかけがいの無いものでしょう。
一方で、医療事務や宅地建物取引士などは資格取得に受験条件がありません。
取得すれば、即就職活動での戦力になります。また、今後も需要が見込まれる介護福祉士は、実務経験3年と研修により受験資格が得られます。
求人情報などでみつけたら、まず働いて勉強しながら資格取得してさらにスキルアップも期待できます。資格取得は「専門知識がある」「意欲と努力する姿勢」があることをしっかりと証明できます。
・企業に実績としてPRできる
・まじめに取り組む姿勢を理解してもらえる
・採用後も仕事に幅が生まれたり、収入UPにつながる可能性がある
デメリット
・費用・時間がかかる
・就職が確約されるわけではない
詳しくは>>再就職の第一歩!応募に有利な資格を取得するには?ハローワークの有効活用をご覧ください。
4.主婦だからこそじっくり、起業を考える
たとえ、好きな仕事でも会社勤めとなれば自分が思い描く方向に進まないことも多々あります。
もし自分で商品を作るなどということが出来るなら、自分で思うように展開したいですよね。
いっそ自分で起業することも夫の仕事という経済的な後ろ盾があれば、時間をかけてでもチャレンジすることが可能かもしれません。
実際店舗を抱えると、メリットとデメリットは以下のようになりますが、ネットがある現代では、ハードルが低くなりつつあります。
ネットショップなら必要経費が0ということもあり、従業員や店舗を揃える必要もありません。
・自分のやりたいことを突き詰められる
・時間の管理を自分でできる
・自分でやり遂げたという達成感が得られる
デメリット
・コストがかかる
・専門知識やリサーチ、プロデュース力が必要
・軌道に乗るには時間がかかる
・保証がない
・最低限必要経費を稼がなくてはいけない
5.ずっと家族の傍にいられる、在宅勤務
自宅で仕事をする在宅勤務には、会社に属しながらも家で仕事をする場合と、個人が行うクラウドソーシングがあります。
クラウドソーシングはネット上で契約、全ての業務を完了し、報酬を得ます。いつでも誰でもスキルさえあればすぐ仕事ができるうえ、業務内容は多彩です。
データ入力・収集のほか、文章のライティングや、ロゴ・イラストのデザイン、ウェブやプログラム・アプリの開発など、興味があることにチャレンジしやすく、仕事量も自分で管理できます。
スキルとやる気次第、家族や自分の状況に合わせた働き方も可能です。
・自分のやりたい仕事だけをこなせる
・自分で仕事を選びやり遂げるため、達成感がある
・地方にいても法人企業や都市圏の仕事ができる
・時間や経費を節約できる
デメリット
・報酬は1件ずつの契約のため、数をこなす必要がある
・個人事業主になるため、収入や福利厚生に保証がない
・仕事とプライベートの時間の区切りがつきにくい
・ネットでの打ち合わせになるため、クライアントとの意思疎通が難しい場合がある
6.ママが働くということとは
家庭や子どもがいると制約がある、とかブランクがあるからと、無難な仕事だけを思い浮かべていませんか?
責任ある仕事へのハードルは、独身時代より高くなった気にさえなるかもしれません。
確かに離職後2年以上期間がある場合には、自分の持っているスキルが企業が求める能力に合わないこともあります。パートや派遣から始めるなど、ある程度の覚悟が必要なことも事実です。
しかし若い頃のキャリアもママとしての体験も、これからの経歴にどんな風に生きてくるか想像はできません。
仕事はしんどいものではありません。自分や家族の未来にとても必要なものと考えてみてはいかがでしょうか。
6-1具体的なキャリアプランへの道しるべ
意欲はあっても前に進めないときには、様々なセミナーや各NPOなどで行われるイベントに参加してみることをおすすめします。
例えばよりビジネスに特化したレベルアップを求めるなら、大学や社会人の学び直しとなるリカレント教育があります。
日本女子大学で行われるリカレントは、TOEICをはじめ、リスクマネジメント、貿易実務など高度な学びが可能です。
平均年齢は38.9歳、半数近くが主婦であるにも関わらず、大学のバックアップを受けられるメリットもあり、国公立大学や独立行政法人などに就職した人もいるといいます。
また、企業での就業体験となるインターンには、主婦向けのものがあります。
有給でありながらも、時短や週に数日という働き方が可能です。実際に働きながら、現場の雰囲気を体感することができるでしょう。
情報収集には各大学やNPO、ハローワークなどの公的機関のHPをはじめ、地元紙など幅広くアンテナを巡らせましょう。
詳しくは>>再就職の第一歩!応募に有利な資格を取得するには?ハローワークの有効活用をご覧ください。
6-2.働く理由を明確にする
ある調査によると、主婦が働く理由は、
・今後の生活への不安
・子どもの教育費
・社会との関わりを持ちたい
・視野を広げたい
などがあげられています。
大別すると、経済的な問題と主婦自身の内面の充実を目指しているといえます。
働く意味を自覚することは、後々自分自身が迷ったり悩んだりすることが減ったり、子供に悪いと夢を諦めてしまうことも防ぐという点でも、大きな意味があります。
また一方で、自分のキャリアプランをたてるにも役立ちます。
例えば経済的な理由があるならば、家族のライフイベント表を作ってみることも一つの方法です。
一般的には、一生のうちで大きな資金が必要になるのは教育、老後、住宅購入と言われています。いつどのくらい資金が必要になり、いつになれば軽減されるのか。
それがはっきりすれば、どの働き方でいつごろまで働くかというということが具体的になります。そしてそれを夫婦で共有することが家族の夢を現実にし、あなたの夢に近づく方法にもなるといえます。
「仕事をすれば何かが変わる」そんなことを思っていませんか?
残念ながら、今の「不満な状況(子どもや夫や、その他色んな嫌だと思っていること)」から逃げるために、仕事を考えているなら、間違いです。何も変わることはありませんよ。もっとプラスになることを考えてみましょう
経済的、精神的な充実のためと一度、じっくりと考えてみて発進してくださいね。
7.踏み出そう!明日へ向かう第一歩を
いかがでしたでしょうか?子持ち主婦の再就職は確かに、大変です。
でも夢はあきらめないで。色々な学び方、働き方が現代にはあります。
今すぐかなえることがムリでも、進む方法はあるはずです。あなたの踏み出す1歩は、可能性への第一歩です。子育てで培った強さを夢を見る強さにかえて、胸を張って踏み出しましょう。