今回は和歌山から「Lis Planning Office」の鈴木ひとみさんにインタビューをさせていただきました。
私のようにどこかの会社に所属せず活動するFPもいれば、金融機関の会社員として働きながらFP資格を取得されている方もおり、同じ資格を持っていても活動内容や金融商品に対する考え方は異なります。
私は2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を有し、主に家計相談を行っておりますが、FP(ファイナンシャルプランナー)が行う仕事(相談業務)には、弁護士さんや税理士さんのような独占業務がありませんので、資格の有無に関わらず活動ができます。(ただし、保険販売や証券販売にあたっては資格が必要となります)
知識だけではない「知恵」が必要だと感じました。
その一方で大きな不安が2つありました。まずは、「育児への不安」。子どもの肌の弱さ、食物アレルギー、母乳のこと・・・。
とにかく不安で、先輩ママたちや市の育児支援・相談から、いろんな情報や知恵をいただきながら毎日奮闘していました。もちろん今も奮闘中です。
そして次に大きかったのが「金銭的な不安」。育児への不安とは異なり、相談する場所がなかったのです。そんな想いの中、これからの生活のことを考えて「生命保険」を検討したときのこと。
どうすれば良いのかがわからなかったので、まずはインターネットから保険の資料請求をしました。するとそのあと私の携帯に電話が入り「FP(ファイナンシャルプランナー)が無料で保険相談にのります」と。
「えっすごい!私にあったものを教えてくれるんだ」と思った私は、すぐに相談を依頼し、保険の申し込みをしたのです。
「これで安心。」そう思って1年近くたったころ、この保険は不要であることがわかり、見直した結果、保険料が年間で18万円も下がったのです。
なぜこんなことが起こったのか?
それは保険相談をした際、そのFPさんは、当時の私の収支や資産についての確認はおろか、「遺族年金」という保険を考えるときに一番知ってもらいたい年金制度についても何も教えてくれなかったのです。
今だからこそ思うことですが「なんて適当な契約の仕方をしてしまったんだろう」と思います。
日本の金融の世界は、「販売」が中心となっているため、本来必要ではない金融商品の契約をしていることが多く見受けられます。
1つだけたとえ話をさせてください。
スーパーに行って。1,000円のものを2つ買い、レジに行きました。するとレジ係の方から「お会計は10,000円です。」と言われました。
あなたならどうしますか?そのまま10,000円を支払いますか?
おそらく支払う方はいないでしょう。
どうして支払わないのか?それは、1,000円のものを2つ買ったら、合計価格は2,000円だからです。
一見、当たり前のことのように感じますが、「1,000円ものを2つ買ったら2,000円になる」ということは、私たちが小学生の時に計算の仕方(足し算、掛け算)を学んでいるからわかることなんです。
もしも、私たちが十分な教育を受けられず(計算の仕方を知らない)、レジ係の方だけが計算の仕方を知っていたとしたら・・・「お会計は10,000円です。」という言葉に、私たちは何も違和感を感じず、8,000円損をしてしまうかもしれません。
マネーの知識がない、ということは「販売」が中心の金融業界において、誤った選択をしてしまうことに繋がりかねません。
私たち大人(親)はもちろん、子どもたちにも正しい知識を持って、人生・生活を豊かにするために金融を使ってもらいたい、と思います。
身近な大人が楽しみ、輝いていれば、子どもたちは自然と「成長すること」「大人になること」が楽しみになっていく。
「子どもの頃は何も考えなくてもよく、自由だった」と言われることがありますが、私はむしろその逆だと思っています。
義務教育である学校があるわけでもなく、仕事をすることができる大人は、時間の面でも経済的な面でも本来自由なはずなのです。
「子どもたちに、夢や目標を持ち続け、しっかりと追い求められる人生を歩んでもらいたい、そして、子どもが興味を持ったこと、好きになったことをたくさん経験する機会を与えていける「家族・家庭」であってもらいたい」、というのが、私の最も大切にしている想いです。(下記写真はセミナーの様子)
では最後に、鈴木さんの夢・目標があれば教えてください!
お名前:鈴木 ひとみ さん
事務所名:Lis Planning Office
住所:和歌山県和歌山市園部1175-1