「ほんとさいこうの日」
作/レイン・スミス 訳/青山南 BL出版
花壇にねっころがりお日様がぽっかぽか…猫にはなんて最高の日!なかよしのバートがビニールプールに水を入れてくれました。犬はそこにすわるとひんやりきもちよくって、とっても最高の日!鳥のえさいれにはえさがいっぱい。
シジュウカラにとってなんて最高の日!つるんつるんとすべってしまって、えさいれにたどりつけないリス…そこでバートはとうもろこしを置いていってくれました。リスにとってなんて最高の日!!
そこにヌゥ…とあらわれたのは大きなクマ!おひさまはポカポカ、水はつめたくてトウモロコシとえさはおいしい。クマにとってほんと最高の日☆
最後、そうきたか!!と思わず笑ってしまう、ほっこりあたたかい絵本です。クマの全く悪気のない幸せそうな顔といったら、こちらまで幸せな気分になれるほどです。それに比べて、今の今まで最高!!と幸せそうだった猫や犬やリスたちのクマにおびえる顔といったら…(笑)
海外の絵本らしい、なんとも予想外でシュールな終わり方です。版画チックなふんわりとした絵柄が、ほんととってもかわいらしい。あたたかくなってきたこの季節にもってこいの一冊です。
ちなみに、私にとって最高な日は、美味しいお茶を飲みながら、新しく買った本を家でゆっくり読むことです。あ~早く帰ってゆっくりしたい…(笑)
作者はレイン・スミスさん。1983年、カリフォルニアの美術大学を卒業。「これは本」「これはちいさな本」など、数多くの絵本を出されています。現在は、奥さんと共にコネティカット州に在住。100年前に建てられた、今は廃校になった校舎で作品を作っているとゆうレイン・スミスさん。
その廃校には、鳥のえさ箱をあさるクマが現われるそうです。この絵本のカバーの折り返しには、えさをあさるかわいらしいクマの写真ものっています。きっとそんなクマの姿を見てこの絵本は出来上がったのですね!
訳されたのは、福島県生まれの青山南さんです。翻訳した本は数知れず!!エッセイストとしても活躍中です。この絵本を手に散歩にいくなんてどうでしょう?外でポカポカおひさまにあたりながらこの絵本を読む、なんて最高!!…そのさいには、クマがあらわれないことを切に願います(笑)
以上子ども館 萩原でした。
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