『へろへろおじさん』
佐々木マキ/作 福音館書店

ただポストに手紙をいれたいだけなのに…これは行く道の途中で次々とついていないことばかり起きるおじさんのある日の出来事のお話です。

今回紹介する絵本は、「ぶたのたね」や「ねむいねむいねずみ」など人気作品をたくさん手掛ける佐々木マキさんの「へろへろおじさん」です。

ある日のこと、おひげがとっても似合うおじさんは、遠くの町に住んでいる友達に手紙を書きました。
無事手紙を書き終わり、ポストにいれるためスーツを着ておしゃれな帽子をかぶり部屋を出ました。

ところが階段の途中にあったボールをふんでしまい、おじさんは階段から滑り落ちました。
いたた…と思いながらも外に出て歩いていると、二階の窓で女の人がポンポンとたたいていたマットが、おじさんにどさっとかぶさりました。

けれどめげずに落とした手紙をポケットにいれ、洋品店の前まで来たとき、飾っていたネクタイに目が留まりました。
おじさんがしばらくネクタイにみとれているうちに、犬を連れたご婦人が何故かおじさんの足に犬をつないで、お店に入ってしまいました。

犬は向こうの方にいるかわいい犬を見つけてしっぽをふりながら、おじさんをひきずって走って行きました。
途中でなんとか足のひもがほどけましたが、おじさんのお気に入りの帽子が自動車にひかれぺちゃんこになってしまいました。気をとりなおしてポストの方へ歩いていくと今度はなんと…。

なんでこんなにもついてないんだ!!と思う日ってありませんか?私はものすごくあります!(笑)そんな日は、お家に帰ってボーっとしながらしょんぼりしちゃいます(笑)


仕事でミスを連発したり、約束をドタキャンされたり、目の前で電車に乗り遅れたり、欲しい商品が品切れだったり…もう数え切れないほどついてない事ってありますよね。なので、このへろへろおじさんを読んでいると思わず共感してしまいました。分かる!分かるよ!!辛いよね!おじさん!



特に最後の方のシーンで、今までめげずにいたのに、もう辛くて我慢の限界を超えたおじさんがベンチで泣いている姿を見て、私まで泣きそうになりました。ついていない事連発のおじさんの最後の展開…どうなるのでしょうか?良い事あったのかな?それは見てのお楽しみでぜひお願いします。


落ち込んだ日にはこの絵本を読んで元気になろう!ついてない事が続いたって大丈夫!!私もおじさんの頑張っている姿を見てめちゃくちゃ元気がでました。
たとえついてない事が続いたって、その内きっと良いことがあるかもって信じて待ってみませんか?この絵本は、そんな事を教えてくれる物語ではないでしょうか?私は心底そう感じました。(笑)


以上子ども館宗像でした。

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定期イベントは、今後の予定が決まっておりませんので、HP・ツイッターにて随時お知らせしていく予定です。



ママ子

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