1.工夫が裏目に出ることもあるキッチンの後悔
せっかくマイホームを購入するなら、少しでも家事が楽になるキッチンが欲しいですよね。広さやレイアウト、家事動線にこだわったり、最新の設備に変えたり。
ところが工夫したのに失敗だったというキッチンの後悔をご紹介します。
1-1.キッチンの広さ
キッチンはママが最も長い時間を過ごすスペース。「広すぎて移動だけでくたびれてしまう」
「しゃがんだときに人が通れない。もう少し広くすればよかった」
といった失敗を嘆く声は多いもの。
今の不便さを解消する点ばかりに気を取られないように注意しましょう。キッチンと食器棚との間隔は狭過ぎず、広過ぎずが使い勝手を高める秘訣です。
1-2.キッチンのレイアウト
「L字型にしたらコーナーの扉が開け閉めがしにくい。デッドゾーンになってしまってもったいない」
「オープンキッチンにしたら、煙やニオイが部屋中に充満した」などキッチンのレイアウトに関する後悔はつきもの。
調理のための動きが小さな三角形になるコの字型のキッチンは、調理の効率化に役立つと考えられていますが、実はこれにも落とし穴が。
「キッチンのスペースを取り過ぎて思いのほかダイニングが狭くなった」という後悔を招いてしまいます。
この他キッチンを配置する場所によっては「キッチンに勝手口からの日差しが強すぎて夏の調理は地獄」という失敗も起こってしまいます。
1-3.足りない!少ない!キッチン収納の後悔
レイアウトや広さの条件を満たしながら、必要な収納スペースを確保するのは難易度の高い課題。手の届く範囲の収納が足りないと「調理家電の収納に困る」という悩みも生じます。
この他、便利だから設置したパントリーが「お米や油などをストックするのに重宝する。でもこまめにチェックしないと賞味期限切れのインスタント食品の宝庫に」という後悔も。
この他、「キッチン廻りにコンセントが不足して調理家電は延長コードで使用している」というケースも。収納と配線は合わせて事前チェックしておきたいですね!
2.広さの配分や生活動線が大失敗!間取りの後悔
新居選びは、様々なプランの中から間取りを選ぶのが醍醐味のひとつ。注文住宅なら、部屋と開口部、収納と水廻りの設備などを思い通りにしたいと考えますよね。
そこで住んでみなくちゃわからない、間取りの後悔をご紹介します。
2-1.部屋数と広さで失敗
意外と難しいスペースの配分。
間取りを変更しにくいマンションは、購入後に家族が増え「第2子、第3子が年子で生まれ2LDKでは狭すぎた」といううれしい誤算も。
間取りを見るときには、家財道具の置きたい場所、朝起きてから夜寝るまでの家族全員の動線などを具体的にイメージしていくとよいでしょう。
2-2.収納の大きさや容量で失敗
「大型収納が一ヶ所しかなくて不便」
「ウォークインクローゼットが通路になってしまっている」
「玄関の収納スペースを削ったばかりに、ゴルフバッグは年中出しっぱなし」
など使ってみないと分からないことが多く、失敗だったと後悔しやすい収納。
持ち物の量にあった収納が不足してしまうのが大きな原因。使用頻度の少ない季節の電化製品などほとんど使わないものを収納できる大型収納と、日常よく使うものを出し入れできる収納が適材適所にあると理想的です。
2-2.子ども部屋はやっぱり必要
「家族の気配を感じる空間」は、コミュニケーションが取りやすくて人気。その反面、どの部屋もオープンな空間だと子どもが思春期になったときに「個室の子ども部屋がない!」ということに。
子どもが求めるプライバシーを奪ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
2-3.動線がイマイチ
動線で気を付けたいのが水廻りの場所。浴室、洗面室、トイレを一ヶ所にまとまっていると、朝の身支度や水廻りの掃除を一気にするには便利です。
ところが家庭によっては「誰かが浴室を使っているときに、トイレへの出入りがしづらい」と使いづらさを感じることも。
家族みんなの朝の身支度から、炊事、洗濯、ゴミ出しなどの家事を、実際どう動くのかをチェックしておきましょう。
3.確認し忘れ、調査不足のせいで校区の後悔
校区選びは子どもの将来性や人格形成にも大きな影響を与えます。
教育レベルの高い校区を選びたいのが親心ですが、予算が合わなかったり、通学に不便だったりして中々、折り合いがつかないのが現状。
この他にも意外な部分で校区選びを後悔した理由もあります。
3-1.認可保育園の激戦区
「入所状況をよく調べずに決めたのが失敗。1歳児で申し込んだら不承諾通知。悔しい!」と後悔するハメになります。
結果が出る前に、幼稚園のあずかり保育や認可外保育園など、ママが仕事を続けるための命綱を確保しておきましょう。
激戦区では、認可保育園以外の施設も順番待ちの可能性大。小規模保育園や保育ママ、ベビーシッターなど、あらゆる方向から次の一手を考えて。
3-2.小学校の校区ギリギリ
「子どもが赤ちゃんのときに購入し、小学校のことをうっかり確認し忘れ。実は校区の端っこだったときの残念さといったら…」と後悔したケースも。
極端な例では、「隣の校区の方が近かった」ということも起こりえます。低学年は歩く時間もかかるので、「子どものペースで小学校まで徒歩○分」を想定しておくのがおすすめです。
小学生はママの手から離れるとき。心配も募りますが、可能は範囲で無理のない環境を考えてあげたいものです。
3-3.中学校が近すぎる
受験、いじめ、同級生の素行不良…。心配が尽きない中学生。前もって校区の様子を確認する人は多いでしょうが、中には近すぎて後悔するケースも見かけます。
せっかく静かな住宅街に構えたマイホームが、近所に中学校があるばかりに「早朝から吹奏楽部の音が響いてうるさい」という後悔の原因に。
中学生は学校にいる時間も長いので、一日中家にいる人にとっては気になる場合もあるでしょう。
中学校の近くに住まいを購入する場合、音問題はある程度覚悟しておきましょう。
4.暗くてカビだらけ!快適性を左右する日当たりの後悔
日当たりと風通しは、快適性を左右する大きな要素。予算の関係で妥協してしまうと、入居後に後悔するハメに。
では一体どんなことで、日当たりに関して後悔しているのかを見ていきましょう。
4-1.商業地、住宅密集地はやっぱり日当たり不足
暮らしの快適度に大きな影響を与える日当たり。マイホームを購入する際に日当たりを気にしない人はいないでしょう。
特に商業地域は周囲に高層ビルが林立しているため「南向きバルコニーだけど実際に入居してみると想像以上に暗くて一日中電気をつけっぱなし」という後悔も。
一戸建ての場合は「一階がいつもじめじめしてキッチンがカビだらけ。LDKはやっぱり2階にすればよかった」との後悔もあります。
4-2.良すぎる日当たりとインテリアの関係
日当たりの良い部屋は明るくて快適な反面「新しい畳が早く色あせてしまう」、「窓際の家具が日焼けして写真立ての跡がくっきり残ってしまった」といった現象が起こります。
窓の紫外線対策は必須。複層ガラスやダブルサッシでない場合は、窓にUVカットフィルムを貼ったり、UVカーテンを利用して紫外線対策を心がけましょう。
5.防ぎようのない立地選びの後悔
住み慣れた土地と離れた場所でマイホームを探すと、周辺環境がイメージしにくいものです。
物件見学の時にチェックしたつもりでも、入居後に不便な部分を気付いてしまうことはよくあります。
後からやり直しのきかない立地選び。どんな部分が後悔しやすいのかを見ていきましょう。
5-1.南側道路だけど駐車場のせいでメリットなし
分譲地でも人気の南側道路。外からの視線を遮るために駐車場と外構を配置すると「日当たりの良い南側にリビングを配置したけど、窓の景色はうちの車の眺め」と後悔することになります。
立地によっては南側道路よりも価格が安い、北側道路の方が開放感のある間取りが実現できることもあります。
5-2.遠くて不便。バスしかない
不便を覚悟して決めたけど、案の定大変だったという後悔はありがち。
「憧れで決めた高台のおしゃれな開発地。最寄り駅からも会社へも遠くて通勤だけでへとへと」
「交通手段はバスのみ。終バスがもうちょっと遅くまであったらな」と嘆きの声も。慣れるまでひと踏ん張りですね!
5-3.風向きによって臭いが
周辺だけではわからないこともある住宅環境。中には「10kmほど離れた場所にある牛舎から臭いが漂ってくる」と思いもよらない事が起こります。
また購入時は何もなかった周辺の土地が「入居してから5年後に食品工場が建ってしまい、風向きによって臭いが」と予想外の展開に後悔する声も。
6.資金不足、返済計画の甘さが招く住宅ローンの後悔
マイホーム購入後に住宅ローンを無理なく返済できて、金銭的な支障なく生活できることは大前提。
資金計画に無理があると、マイホーム探しの高揚感とは裏腹に、厳しい現実が待ち受けています。
6-1.住宅ローン頭金なしはやっぱり大変
どれだけ住み心地の良い家でも資金計画に失敗してしまうと快適さも半減しますよね。
勢いで購入してしまうと「
頭金なしでギリギリの額まで借入。こんなに家計が苦しくなるとは」
「頭金をもっと貯金しておけば、月々のローンももっとラクになったかも」と後悔する人も多いです。
6-2.返済計画の判断に失敗
住宅ローンの返済計画も悩みどころ。
「繰り上げ返済で返済期間を短くしたので住宅ローン控除が受けられない」という声や
「子どもが一人増えて住宅ローンの支払いが苦しい。金利が上がったときのことを考えるとゾッとする」と家族の変化によって返済が大変になることも。
不動産会社やFPに相談して資金計画を立てたいものですね。
7.まさかの離婚で後悔
将来のことは誰にも予測不可能。一生住むつもりで住まいを購入しても、「ローンを組む夫の意見を優先した家が大失敗。離婚寸前まで夫婦の危機が訪れて、家を売却」とあやうく離婚しかける人も。
住環境や家庭環境が変化したことで、夫婦関係が悪化し、離婚してしまう家族も少なくありません。
購入したマイホームは「住宅ローンは払い続け、元嫁と子どもが住んでいる」と離婚後も住み続けるケースや「売却処分したお金から慰謝料と養育費を払ってもらった」というケースもあります。
こうしたケースは円満離婚といえますが、自分と子どもが住み続けても「知らないうちに元夫がローンを滞納し続けていた」場合、最悪の場合は競売にかけられることになってしまいます。
共有名義ならば片方が賛同しなければ、売却すらできません。万が一、マイホーム購入後に離婚することになったら、離婚の際に共有名義を解消しておくのが得策です。
8.まとめ
憧れのマイホーム。特に新築一戸建てや新築分譲マンションは現物を見ないままで購入するため、入居後に後悔する人は少なくありません。
さぞ快適な暮らしが始まるかと思いきや、 住んでみないとわからないことだらけです。
納得して購入した住まいならば、少々の不満があっても楽しめるはず。
とことん調べつくして見学し、住まい選びを成功させてくださいね。