1.賃貸マンションvs賃貸戸建て
まず、それぞれの傾向・特徴を見ていきましょう。
【賃貸マンションの傾向】
●建物は3階建て以上
●鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの耐火構造
●エレベーター付きが多い
●管理員が管理する建物が多い
●断熱・遮音性が高い
【賃貸一戸建ての傾向】
●平屋・2階建て・3階建ての3タイプ
●木造
●庭付き、駐車場付きが多い
●専有面積が広い
●玄関から道路の距離が短い
エレベーターや断熱・遮音性などにこだわるならば、賃貸マンション。広さや庭、駐車場などの設備にこだわるならば、賃貸一戸建ての方が探しやすいといえるでしょう。場所と賃料のバランスも考えながら、自分たちの希望条件に優先順位を付けておくのがおすすめです。
賃貸マンションが向いているタイプ | 賃貸一戸建てが向いているタイプ |
---|---|
3階以上に住みたい | 上下階の生活音が心配 |
日当たりと風通しは絶対必要 | 昼間働いているので日当たりは妥協できる |
鉄筋鉄骨造など構造にこだわりたい | 構造よりも、庭や駐車場が気になる |
子どもが同年代のご近所さんがほしい | 自治会活動が苦にならない |
都心に近い方がいい | 緑の多い街並みがいい |
なるべく駅に近い方がいい | 駅近よりも住宅街の方がいい |
転勤などで定期的に転居する | ゆくゆくは一戸建てを購入したい |
賃貸マンションのファミリー向け物件は、同じような家族構成の家庭が集まりやすい傾向にあります。賃貸一戸建ては、新興住宅街ならば若い世代が集まりやすくなりますが、歴史の古い街では世代も家族構成も幅広くなります。
のちのちの近所づきあいも考えて、環境をチェックすることはとても大切です。では次に、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
2.賃貸マンションのメリット
多くはワンフロア設計のため、階段の上り下りがない分、生活動線もスムーズ。さらに断熱性が高く、冷暖房効率が高まりやすいことがメリットです。
建物が密集している地域では、日当たりや眺望を考えると上層階を選んだ方がより快適度が高まります。また両隣が住戸に挟まれている物件は、日当たりに加えて風通しもチェックしないと、快適だと思ったマンション生活がデメリットになることもあります。
この他、賃貸マンションは断熱・遮音性が高い傾向にありますが、生活音が全く気にならないわけではありません。窓を開けて大声で話をしたり、足音を立てて家の中を走り回ったりしないように配慮が必要です。
3.賃貸一戸建てのメリット・デメリット
下の階を気にせずに済むことがメリットです。2階建て・3階建ては、階段の上り下りが気にならなければ、キッチン、ダイニング、寝室と、生活空間を上下に区切ることができるのも便利。
駐車場や庭といった一戸建てならではの設備が整った住まいだと、生活の楽しさもアップしそうですね。
賃貸一戸建てのデメリットといえば断熱性。木造でも気密性・断熱性の良い物件はあるので、実際に見学して体感してみましょう。
また日当たり面で、場所によっては、日中でも一階が暗くなることがあるので、自分が家にいる時間帯に物件を見学して判断してくださいね。