たまに起業ママの集まりをするママココへ、こんなメッセージをいただきました。
ちょっと先輩ママ起業家から。辞め時も大切ですよという貴重なメッセージ。
ご自身のリアルな体験もご一緒に。本当にありがとうございます。

「負け犬」
この「負け犬」は、人からみた負け犬と、自分が感じる負け犬の2種があると思います。
少し長いですが一読頂ければ幸いです。


私は某団体に所属するフリーの講師をしていました。そこで国内外を問わず活躍の場があったため、派手な露出が多かったのです。
起業セミナー仕込みの、フェイスブックでのセルフブランディングにも力を入れていたので
ほぼ毎日意図的に「会いたい講師、○○○○」を発信していました。


そこから一転。きっかけは自営業の主人の仕事の売上がおもわしくなくなってきたことでした。


「我が家は一体いくらあれば暮らしていけるのか?」
「子どもの学費の貯蓄はいくら用意しておくべきか?」を
逆算して考えていくと、とてもフリーのではやっていけないことがわかりました。

これじゃいかん!と。目標ラインを稼がねばと。
すぐにパートを探し、採用してもらい。定期的に収入を得られるようになりました。


フェイスブック、ブログは、講師である私のセルフブランディング。講習に来てもらうための広告ツール。
パート勤めになった私に、記事の投稿は不要になりました。


毎日更新されていた記事がぱたっとなくなり。
所属していたところも脱退し、主催依頼もお断りし外部依頼の講師の仕事もお断りするようになりました。



外からの反応は
「もう講師なんかもしてへんらしいよ。」
「時代が終わったってことちゃう?」
「世代交代よな。」
「ヒトも集まらへんようになってきたんちゃう?」
「旬ってあるもんな」

などなど、「あの人は今」みたいな扱いになってしまいました。


自分の気持ちとしては、責任も全部自分が背負うけど、がむしゃらに好きな事をやってきて、そのためのしんどい思いもへっちゃらで結果もついてきて嬉しい事、楽しい事を自分の手でつかんできたのを。


全て一度置いていく、というのが「負け犬」感を感じさせたのかもしれません。


今まで自分の手で、足で、頭で、得てきたものを。


雇用されるということは「与えられる」と言う事ではないんだろうか。


そこに「やりがい」はなく「労働に対する、ただの対価のお金」が発生するだけではないのだろうか。


プライド、といえばそうなのかもしれません。
私は「お金>やりがい」の道を選んだ負け犬なんかもしれないと思ったこともありました。

今ははっきりいってお金で家族を守る事が最優先。なんだったら、もう一年パート勤務を早めたらよかったとさえ思います。
この前のセミナーでの言葉にもあったように、一年で稼げる額はめちゃめちゃ大きいですから。


セミナーで夢や悩みを語る皆さんの姿は、前を向いて、とてもパワフルでした。ステキだった。それこそ数年前の私を見ているようでした。


だからこそ。もし、起業がうまくいかなくなってきたら。
そのキラキラの想いを一度置くことは勇気がいるかもしれないけど、それは「負け」じゃないんだよって、言ってあげたいと思ったんです。
白旗あげるラインを決めたほうがいいよって。それまでは突っ走って!って。


将来の事を見据えて、戦略的に数字を出して稼ぐべき額を稼ぐことは、すごいことやねんでって。
堂々と「パートで働いてます」って言っていいねんでって。

かなりの長文になってしましました。。。お忙しいのに読んで頂いてありがとうございます。
言葉足らずで申し訳ありません。

とても感動してしまったのは私だけでしょうか。
男女に関わらず、規模に関わらず、自分の仕事を決めて取り組んで
積み木のように組み立てていたものを、崩れて、または今回のように崩れる前に引き離すことになるには、これまた違う怖さがあります。
できるなら、このままでいたいと思ってしまいます。


では親となれば、子どもや家族のことも考えていかねばならず。
またいつまでも若くない自分のことも考えていかねばならず。


この嬉しいメッセージから何か感じていただければ幸いです。本当にありがとうございました!