【ベランダの事故 その他の事故予防】


またとても残念な事件が起きました。2歳の子がベランダから落下したそうです。
このような事故、ニュースで目にすることはたまにでも、本当によくある事故だとぜひ知っておいてください。

1名の死亡者が出る事故の背景には、多くの同様の事故が発生しています!!

消防庁によると、子ども(14 歳以下)が住居などの窓やベランダから転落する事故は、厚生労働省「人口動態調査」(平成 22 年から平成 26 年まで)では死亡事故が 92 件、東京消防庁の救急搬送データ(平成 23 年から平成 28 年まで)では救急搬送された事故が 218 件となっています。

0~4歳が多く、特に3.4歳が多いそうです。


「ちょっと叱るつもりでベランダに出す」
この行為も、事故さえなければママ的には、十分に気持ちがわかる範囲だという気も少しします。



以前、救急救命で教えていただいた知識ですがお伝えします。
まず、子どもは今日できなことが、明日にはできているということを念頭においてください。

あんな高いところに登れなかったのに・・・など、できないことがある日できてしまう成長期です。

ママがすることは環境を整えることです。


■ベランダ
・少しでもよじ登れるものはありませんか?
洗濯カゴや、植木もです。この時期にくらい植木がなくても問題ありません。
エアコンの室外機ですが、もしベランダのてすり近くならば、上にもっとモノを置いてしまって、登れなくするのも一つの手だと思います。



経験上もですが、子どもも「登ってはいけない」「危ない」というのはわかるんです。
でも、ベランダの下から友達の声が聞こえた!○○の音が聞こえた!となると、下を確認したくて集中します。
一瞬のことなのです。

この事故の報告書を読むと、なんと家に親がいる場合がほとんどだそうです。で、悲しいことに、落ちたことに親は気づかないそうです。
外側に落ちるんですものね。


■歩く前の赤ちゃんがいる家

リビングなど部屋の中を再確認しましょう。今日、ハイハイができなくても、ある日突然できるものです。
今日は1歩でも明日は3歩かもしれません。

まず、ママやパパがほふく前進(ハイハイ)して床に何か転がっていないか、置きっぱなしにしていないか、赤ちゃんと同じ目線で確認してください。

芳香剤なども口にすると危険ですよね。



■風呂場
緊急災害用には、お風呂のお湯はためておきたいもの。でも、子どもは水が大好きです。
たった5センチのお湯でも溺れてしまうそうです。

私が救急救命を教えていただいた消防士さんが、実際に息子さんがお風呂場で溺れて救急車で搬送されたそうです。
ちょっと居眠りをした瞬間の出来事だったそう。

どうしようもない事故って、やっぱり起きてしまうものです。それはママやパパのせいではありません。



せめて少しでも事故を減らせるように、できることはしておきたいですね。

⇒ 安全の取り組みについても書かれています! (参考)平成30年3月 消防庁