アーロン・レイノルズ 作 / 中川ひろたか 訳 / ピーター・ブラウン 絵


こうさぎからすこーし大きくなったうさぎのジャスパーは、ママと手をつないでお買い物に来ました。
今日買うのはジャスパーの新しいパンツ!ママは普通の白いパンツを買い物かごに入れ、そのままレジに向かいます。その時ジャスパーの目に映ったのは、壁に飾られた、恐怖のおばけパンツです。


歯がガタガタのおばけの顔のプリントが施され、まるでそれはフランケンシュタインのようにも…。
「ママ、これ、ほしい」 ジャスパーは輝く目でつぶやきます。
「ちょっと気味悪くない?」 と渋るママに諭します。


「ぜーんぜん。つうか、かっこいいし。」 ママは一枚だけ買ってくれました。
その夜、ゲットしたおばけパンツに身を包み、ジャスパーはとっても嬉しそう。
もう彼はおにいちゃんうさぎ。新しいパンツだって自分で決められるし、寝るときに電気がまっくらでもへっちゃらなんです。


ところが…違和感を感じて布団をめくってみると、おばけパンツが蛍光の緑色に光っています。
目をつぶっても、枕で顔を隠しても、怪しい光が目に入って眠れません。
ジャスパーは白いパンツに履き替えて、ぬいだおばけパンツを洗濯カゴの底に押し込んでようやく眠りにつきました。


次の朝起きてみると、なんとおばけパンツを履いているではありませんか!なんでやねん!!
庭のごみばこに捨てても、中国行きの荷物で送っても何故かうちまで戻ってきます。(それもパンダのお土産付きで…)


長い激闘の末、とうとうお別れに成功したジャスパーに芽生えた心の変化とは??

全ページがモノトーンと蛍光の緑で彩られ、恐怖心を煽ります。ハロウィンとは一味ちがう怖さをぜひお楽しみ下さい。

作者のアーロン・レイノルズさんは、前作の『きょうふのおばけにんじん』で、2013年コールデコット賞オナーを受賞されています。イラストレーターのピーター・ブラウンさんとはナイスコンビですね☆


私は小さい頃は、シャンプーをするのに目をつぶれないほどの怖がりでした。夜寝るときは、すでに寝ている母親の手を勝手に握ってやっと寝られるほど。大きなうさぎのぬいぐるみには、バチが当たるのが怖いという理由で毎晩布団をかけてあげていました。


今思えば、神様へのただのいい子ちゃんアピールですよね。逆にバチ当たりな気が…もうしません!(笑) 皆さんの小さい頃や現在の怖いものは何ですか?まさかおばけパンツ??秋の夜長にゆったり考えてみるのも、おもしろいかもしれません。
以上、子ども館酒井でした。

☆☆☆子ども館イベント情報☆☆☆


★おさんぽサロン(毎月第2水曜日)
 10/10(水)11:00~12:00
「絵本タイムを子育ての味方に」絵本講師が、読み聞かせを交えながら
子育てのエピソードやおうちでの絵本タイムの魅力をお話します。
※要申込  ※定員:10名  ※参加費無料  
 ※対象 :プレママ・プレパパさん、子育て中の方、絵本に興味のある方。
主役は大人ですがお子様連れの方も大歓迎です。


★おはなし会(毎月第4土曜日)※12月のみ変更します。
10/27 (土) 15:00~15:30
テーマに添った絵本の読み聞かせや手遊びをします。
※申込不要  ※参加費無料  ※対象:どなたでも

ママ子

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