作/ダイアン・フォックス&クリスチャン・フォックス 訳/青山 南

犬が大好きなルーシーは、犬の本を全部読んだり、犬にまつわるものを飼うために貯金をしたりしていました。
ある日、自分だけの犬がほしくなったルーシーは、犬を探しに出かけます。そこでなぜかカエルやキツネに声をかけるルーシー。


ルーシーは、ステキなバスケット、美味しいたべものなどがあることや、大事にすることなどを条件にあげますが、中々お互いの条件にあう犬があらわれません(そもそも犬ではないのですが…)
そこに現われたのは、家がなくて困っている自称「犬」。

ルーシーの提示する条件にぴったしなので、自分を飼ってくれと言います。でもルーシーの犬の本には、目の前の「犬」は載っていません。「その本は古くて載っていませんが、私の名前は『クマ』という名の『イヌ』です」と言われ、暗くなってきたし、いいか!とルーシーは飼うことに決めます。

え~!!いいの!?ルーシー!クマだよ!?まぎれもなく熊だよ~!!最初はすごく楽しく暮らしていたクマとルーシーですが、だんだんとお互いに不満がたまっていってしまいます。
冬の期間はず~と寝ているし(クマですから…)、食べる量もすごく多い!(まぁクマですから…)クマの方も、棒を投げてとってこいって言われるし(犬だと思ってるので…)冬の間起こされるのもうんざり!!(犬だと以下略…)


ある日クマは、すっかり不機嫌になって出て行ってしまいます。だけど思い出すのは楽しかった日々の思い出ばかりです。ひとりぼっちになってしまったクマが見つけたものとは…??

笑える絵本かと思いきや最後は思わずうるっと涙が…油断した!!だれかハンカチもってきて!!(笑)


作者のダイアン・フォックスさんとクリスチャン・フォックスさんは、ともにイギリスの大学でデザインを学び、その後結婚されました。
夫婦では30年近くも共同で絵本を出し続けています。めちゃくちゃ素敵ですよね!!


訳されたのは、「ほんとさいこうの日」(BL出版)でも紹介させていただいた青山南さんです。
少ない言葉でこんなにも感動したり笑ったりできる青山さんの文には、さすがとしか言いようがありません。


さて、ひとりぼっちになってしまったクマがどうなったのか、ぜひ読んで確かめてみて下さい。以上、喜久屋書店子ども館 萩原でした。

☆☆☆子ども館イベント情報☆☆☆

★おさんぽサロン(毎月第2水曜日)
 11/14(水)11:00~12:00
「絵本タイムを子育ての味方に」絵本講師が、読み聞かせを交えながら
子育てのエピソードやおうちでの絵本タイムの魅力をお話します。
※要申込  ※定員:10名  ※参加費無料  
 ※対象 :プレママ・プレパパさん、子育て中の方、絵本に興味のある方。
主役は大人ですがお子様連れの方も大歓迎です。

★おはなし会(毎月第4土曜日)※12月のみ変更します。
11/24 (土) 15:00~15:30
テーマに添った絵本の読み聞かせや手遊びをします。
※申込不要  ※参加費無料  ※対象:どなたでも

★日本朗読検定協会 おはなし玉手箱(毎月第4日曜日)※12月のみ変更します。
 11/25(日)1回目 14:00~14:30
       2回目 15:00~15:30
 (1回目と2回目の内容は異なります。)
 手あそび、紙芝居、大型絵本・・・等もします。こども達の感性を育み、
たくさんの夢とファンタジーをプレゼントしようとおはなし玉手箱を開催します
さあ、今月は玉手箱からどんなお話がとび出すでしょうか?
お楽しみに…
※申込不要  ※参加費無料  ※対象:どなたでも

ママ子

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