『わたしがノーベルしょうをとったわけ』
ナカオマサトシ 作 / ドーリー 絵 / フレーベル館

この絵本の主人公の女の子が好きなことは、絵を描くこと、図鑑を見ること、不思議なものを見つけること。
不思議なことを見つけたときは、よーく観察して日記につけます。


ある日卵のパックの中から、1つだけへんてこな卵を見つけました。それは模様が入っていてなんとも不思議な色。女の子はキラキラと目を輝かせます。卵の重さを計ったり他の卵と長さを比べてみたり。


すると翌朝、ピキピキっと卵にヒビが。殻がはじけて中から出てきたのは、ピンク色の生きものでした。うーん、一体あなたは何者なの!?女の子はこの不思議な生きものに「メロウ」と名付け、観察日記をつけてみることにしました。

卵から産まれたからニワトリやワニの仲間かな?でも羽がないから鳥じゃない。口が長くないからワニじゃない。体がクネクネしていないからヘビでもない…何日か経つと、メロウは脱皮してプルプルのピッカピカに!鼻には大きなツノも生えました。


まだまだ謎はいっぱいです。一緒に暮らしているうちに、女の子とメロウはすっかり仲良しになりました。お風呂に入るのも寝るのもいつも一緒です。でもある時、メロウが泣いているのを見つけてしまいます。


お腹がすいたり、玉ねぎを切ったのでなければ、きっと寂しがっているんだと考えた女の子は、メロウをパパとママに会わせてあげようと決意します。みんなに見つからないようメロウをリュックに入れて、動物園へ出かけます。


ところが、メロウはゾウの仲良し親子に近づいた途端にリュックから飛び出してしまいました。見たことのない生きものにたくさんの人々が大注目!パニックになり警備員さんに保護されかけたその時、ある人物が近づいて来ました。その人物とは??



好奇心いっぱいの主人公が何かを見つけると、パパとママが「また面白いものを見つけたのね」、「なんの卵かな?」といつも一緒に楽しんでいるのがとても印象的。
子どもが興味を持った事に関心を持ち、直接サポートするのではなくそばであたたかく見守っています。

主人公がのびのびと思うままに行動できるのは、そのおかげかも。お子様はもちろん、大人にも読んでほしい1冊です。


そういえばうちの父も、「好きなことは一生懸命続けときや~」と、よく私に言っています。小さい頃からそう言われるたびに、これでいいんだ!とワクワクしたのを覚えています


作者の教育番組の制作を手掛けるかたわら、2012年に『うれないやきそばパン』(金の星社)で絵本デビュー。かわいらしいドーリーさんのイラストとぴったりです♪
 以上、子ども館酒井でした。


ママ子

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☆子ども館イベント情報☆

※1月1日はお休みです。


★おさんぽサロン(毎月第2水曜日)
 1/9(水)11:00~12:00
「絵本タイムを子育ての味方に」絵本講師が、読み聞かせを交えながら
子育てのエピソードやおうちでの絵本タイムの魅力をお話します。
※要申込  ※定員:10名  ※参加費無料  
 ※対象 :プレママ・プレパパさん、子育て中の方、絵本に興味のある方。
主役は大人ですがお子様連れの方も大歓迎です。


★おはなし会(毎月第4土曜日)※12月のみ変更します。
1/26 (土) 15:00~15:30
テーマに添った絵本の読み聞かせや手遊びをします。
※申込不要  ※参加費無料  ※対象:どなたでも


★日本朗読検定協会 おはなし玉手箱(毎月第4日曜日)※12月のみ変更します。
 1/27(日)1回目 14:00~14:30
       2回目 15:00~15:30
 (1回目と2回目の内容は異なります。)
 手あそび、紙芝居、大型絵本・・・等もします。こども達の感性を育み、
たくさんの夢とファンタジーをプレゼントしようとおはなし玉手箱を開催します
さあ、今月は玉手箱からどんなお話がとび出すでしょうか?
お楽しみに…
※申込不要  ※参加費無料  ※対象:どなたでも