女性の生き方はとても複雑です。学び、そして仕事をして、結婚をして出産をする。一体いくつの面を持つのでしょうか?
一生懸命生きれば生きるほど、何を選んでいいのかわからなくなることがありますよね。仕事もしたいし、子育てもしたい。両方頑張りたいと思っている人に、仕事と子育ての理想的なバランスの取り方をご紹介したいと思います。

1.仕事と子育ての両立のバランス、答えはひとつではありません


仕事と子育てのバランス。働く女性にとって、まず初めの一歩として、考えなくてはいけないテーマですね。女性の社会進出が当たり前になって何年も経ち、今度はそのバランスに多くの女性が悩んでいます。


「子育てをしながら仕事をしたい」と思ったとき、自問自答してみてください。
・あなたは具体的にどれくらいの収入を得たいのでしょうか。
・また、子どもにとってどんな母親でいたいのでしょうか。
答えは決して一つではないのです。


1-1.フルタイムで仕事をしたいママのバランスの取り方


バリバリとフルタイムで働きたいと思っているママはどのように子育てとの両立をはかっていけばいいでしょうか?


まず、一番大事なことは周囲の人がいかに子育てに協力してくれるかにつきます。夫はもちろん、自分の親、もしくは夫の親。協力を仰いでみましょう。周囲にどれだけ協力してもらえるかによって働く環境がガラリと変わってきます。


また家事サービスを積極的に取り入れることも、上手な方法です。家事サービスを上手に利用することで仕事をする環境、そして家庭の環境も両方整います。家事もできる限り短い時間で手早く済ます自分なりのコツのようなものを掴むのも大切です。
作り置きできる料理などは休日にまとめて作るようにしたり、時短で作れる料理のレシピを調べたり、下ごしらえをした材料を冷凍しておいたり、働いている日の家事にかける時間がなるべく最小限で済むようにしたいですね。

これが簡単でないから・・というのもよく分かりますが、私はこれが肝だと思っています。
少なくても10年は両立で大変な時期が続きます。どこかで、家事に対するスキルや味方をきちんとつけるということは必須になります。



企業によっては、企業内保育園の併設サービスがあり、働き方に関しても、時短制度や、週1回の在宅勤務制度、フレックスなど、子育て中に利用できる制度が多くあります。

「うちの会社にはないわ」と思いこまずに、総務部などに確認してみてください。子育て中は予想不可能なことの連続です。両立支援制度は、積極的に利用するようにしましょう。



また、自分にとって有益な資格なども職場復帰するまでに取得しておくのも大事です。営業職が、総務系に異動ということもあります。そのときにも自分のキャリアにプラスになると考えられる資格を育児休暇中に調べておきたいですね。


また、子育てをしながらのフルタイムの仕事はハードですが、子どももハードだということを忘れず、休みの日には思い切り子どもと遊び、親子の時間を満喫してください。

1-2.仕事も子供もどっちも頑張りたい!ママのバランスの取り方



仕事も子育ても両方のバランスを考えて仕事をしたい人は、やはり残業がなく、時間内に終えることができる仕事を選ぶことが大事です。
出産前まで働いていた企業が自分の考える勤務時間帯と違う場合は、新たに転職をしてみたり、雇用形態を時給で区切ることができる派遣社員にかえてみたりと、雇用形態も含めて働き方を考えてみてください。


>>主婦が仕事を始める前に知ってほしい。自分にあった働き方は?


ママ業は長い時間続くものです。優先順位を考え、どの会社が、どの働き方が働きやすいか、冷静に見つめて、決定してください。





また、頑張りすぎないためにも、仕事、家事を含めて、優先順位をつけて動き始めてみてください。優先順位が低いものがおろそかになっても、多少は気にしないくらいのゆとりも大切ですよ。
仕事も子育てもストレスはつきません。自分の趣味を見つけて、上手に息抜きをする時間も大事にしてくださいね。


ママ子

私は子どもが社会に出るまでは子育てが最優先です。これは特に「気持ち」に関してです。次が家事。特にご飯かな。掃除は後回し。
こう思うことで自分を安定させているのかもしれませんね。笑

1-3.できるだけ子育てを優先させたいママのバランスの取り方



子育てを中心に仕事をしたいママの子育てはやはり、パートや在宅でのフリーランスの仕事に尽きるでしょう。ただ、パートにしても在宅の勤務にしても、ゆるみが発生しやすいのが難点です。


家事や子育てを言い訳にせずに、集中をして仕事に取り組むことが最も大切なポイントなります。またパートでのお仕事の場合、困ったときにはお互いさまと言い合えるような良好な人間関係を築くことが大事でしょう。


やはり、パートでも高時給の、薬剤師、看護師、ヘルパーなどの資格は特にオススメです。短い時間でもニーズがあるために、効率良く仕事をすることができます。看護師、ヘルパーなどは、主婦になってから資格を取得する方も多い業種です。


医療事務なども病院勤務が可能な人気の資格です。また、子育ての手が離れてきたところで、仕事の時間を増やすというような対応も可能な職場を探しておくと、後々楽ですよ。


ママ子

私も医療事務を取得しました。取得したら、すぐに仕事をしたくなり最初は週に2回から。そして徐々に日数を増やしていきました。
仕事を始めるきっかけになったと思っています。

2.子育て中、「いつから」仕事を始めるかもよく考えるべきこと



最近、よく目にする働き方としては、子どもが小学校低学年のうちまでは、ママとして家庭の仕事に専念をして、高学年に差し掛かってきたときに、教育費のことも考えて働き始める働き方。


子育てにはとても手がかかる時期、子どもと少し離れて傍観しつつ手をかける時期、そして、教育費が非常にかさむ時期というのがあります。
子育て、今はどの段階になるかと見極めて、その少し前から行動を起こすようにしてみるとスムーズに物事が進みますよ。

3.そもそも、母親の仕事は子供に影響を及ぼす?


3-1.母親の仕事と子どもの成長



母親が仕事をするということは子どもにどんな影響を及ぼすのでしょうか。
専業主婦の子供と、母親が仕事をしている子どもが、発達に影響が出たという研究結果はありません。子どもが大きくなり学業に関しても同じことが言えます。家で勉強する時間も、また親が子供の勉強に関する悩みも、親が仕事をしている、してないとで差は見られないといいます。


ママ子

多くの働くママに会って感じることは、人が考える以上に、ママが自分自身で「仕事をすると子どもに悪影響なのではないか」と考えてしまっているということです。もったいないことですね

保育園などでの慣らし保育期間で目も鼻も真っ赤にして泣き疲れて帰って来る子どもや比較的ケロッとしている子どももいます。
個人差があるので、子どもによって影響は千差万別ではありますが、どの子どもにも言えることは、母親が働き始めたという状況に徐々に慣れるということです。


保育所などに預けた最初の1週間は心が痛み、「仕事は早かったかな?子どもにすごい負担をかけている」と罪悪感にさいなまされることかもしれません。

しかし先生の言葉。「ずっと泣いている子どもはいません」というとおり、10日もすれば泣き終わるのです。ある意味、大人よりもたくましく。笑

いろいろな人が手をかしてくれることで、子どもの価値観も広がりをみせます。保育園を経験した子どもたちが比較的人間関係を良好に保つことが得意である傾向にあるのも、やはり経験がなせる技でしょう。


子どもが思春期に差し掛かり、親子の距離が離れてしまったように感じる時でも、働く母親の姿を好印象で見ているお子さんも多いようです。
働きはじめは何かと戸惑いがお互いにありますが、それを超えてしまえば、多くの人とお互い関わることで家庭にも子育てにもいい影響がたくさんありますよ。


3-2.仕事と子供、それぞれのストレス解消ができるようになることも






仕事を始める前はあれこれと思い描いていたことが、現実はなかなかままならず、ストレスが溜まることも多いのが当然です。
仕事でストレスを抱えて帰宅すると、子どもがいて、仕事と離れてほっとする家庭という空間があります。子どものプリントを眺めたり、他愛もない今日あった出来事を話すことで、思いがけず仕事のストレスが軽減されたりすることがあります。


また子どものことで悩みが多い時期も、仕事に集中することで、また会社の人と子育て以外のことを話したりする時間の中で、子育ての悩みから解放されることがあります。


二つのことを同時進行していくことはそれなりにストレスも多いことではありますが、子育てには仕事という逃げ場が、仕事には子育てという逃げ場があることでお互いにいい作用を及ぼしてくれることが多々あります。
仕事も子育ても、上手に付き合ってストレスを発散できる場にしてください。

これはとてもよく分かります。同じところにずっといるよりも、色んな立場があるほうが息抜きもできますね。

4.仕事と子育てを両立させるためにちゃんと支援は受けること



仕事を始めよう、というときにはやはり事前の準備が必要となります。まずは子どもの預け先を決めることが先決です。認可保育園、幼稚園、幼保園、学童保育など、公的な期間はもちろんのこと、その他にも、ファミリーサポート、病児保育や病後時保育、親、知人など、できる限り頼れる場所をさがしてください。


子どもは複数回、熱を出します。また急な残業などイレギュラーなことが起こります。色んな場合をシミュレーションし、たくさんの預け先をキープしておくことが必要です。

いつも、「大変、大変」と言っているママは、少し準備不足かもしれません。特に子どもが小さい時期は、何重にもセーフティネットをひいてください。


例えば、熱が出たとき。自分がダメなら、パパ→父母(義父母)→病後児保育→ベビーシッター という感じです。大袈裟ではなく、これだけの準備(申し込みなど)をしておくだけで、全く仕事との両立が違うのです。



ただ、料金を支払ってお願いする場所ではない、親や知人などはやはり配慮とコミュニケーションが不可欠になります。一方通行のお願いにならないように気をつけて行きましょう。

4-1.未就学児で保育園入園が難しい場合の考え方



仕事を始める前に必要不可欠なのが、保育園の確保。
けれども、保育園への入園は就業先が未決定の人にとってはなかなか入園そのものが難しい選択となる場合が多いのです。また、育児休暇明けに職場復帰しようと思っても、子どもの月齢によって入園できるか否かが大きく変わってきます。


待機児童の解消策として、幼稚園のプレクラスだった2歳児を、正式に受け入れる幼稚園が各市区町村でも増えています。


また、最も待機児童が多い東京都世田谷区では、ほとんどの待機児童が0歳〜2歳児に集中しています。低年齢に特化した保育施設への補助金の加算等、保育士の人材確保につとめています。
けれども、3歳児以降に関しては数名程度の待機児童となっていますので、育児休暇の期間拡大に便乗して、満2歳に子どもがなるまで待ち、保育園の入園できる枠が広がってからの入園も賢い選択の一つです。


キャリアを考えると辛い選択になるかもしれませんが、子育てそして長い目で仕事のことを考えれば満2歳まで待つ時間も無駄ではないはずです。

4-2.絶対に避けられない、仕事と子供の病気




仕事をしていて一番ドキドキする瞬間が保育園や学校から電話がかかってくる時。子どもは突然熱を出し、体調不良になります。それが普通のことなのですが、仕事を急いで切り上げて、迎えに行くのはなかなか苦しいもの。


いざという時に、誰が迎えにいくのか、誰が面倒をみるのかと夫婦や、子育てに協力してくれる人との間で話し合っておく必要があります。大事な会議のときでも、子どもの病気は待ってはくれません。事前の話し合いが重要となります。

4-3.行政や民間で受けられる子育て支援



ファミリーサポートや保育ママ、保育園や幼稚園の一時預かり、病後児保育などの様々な取り組みがあります。また民間のベビーシッターや、民間保育園、病児保育サービスなどもあります。


例えばファミリーサポートでは保育所への送迎、保育所の開始前や終了後の子どもの預かり、保護者等の病気や急用等の対応、冠婚葬祭や子供の学校行事の際にも対応をしてくれます。けれども、もちろん事前の登録は必要となりますので、働き始める前にあらかじめ調べて、登録をしてくことが大事です。


スポーツクラブのティップネスでは、ティップネス・キッズ アフタースクールで、様々な習い事や最長22時まであずかり可能と幅広い保育を提供しています。民間のサービスはより柔軟に対応が可能なので、ぜひ、一度調べてみてくださいね。


4-4.家族の支援は可能な限り受けておきたい



自分が働く時に、どこまで両親や義父母、そして夫の協力を得ることができるでしょうか。それぞれの仕事があり、生活があります。仕事をすることで支援は可能な限り受けておきたい、けれども支援をしてくれる方の気持ち、そして生活も確かめておくことはとても大事なことです。


家族の支援はできる限り受けておきたいからこそ、金銭的な問題、そして、相手のライフスタイル等もしっかりと確認をしておきたいですね。

5.シングルマザー仕事と子育てのバランスは取れる?



シングルマザーは、働くことが必須です。ダブルインカムの家庭とはまた異なる悩みも尽きないシングルマザーは、働く時間、そして生活費とのバランスがとても大切になります。


また、子どもとの時間を考えて仕事を選ぶと、どうしてもパートタイマー、そして派遣社員を選びがちになります。けれども、雇用形態がパートや派遣社員であると雇用期間、給与を考えると不利な条件が多くなります。


自分たちの生活にどれだけの生活費が必要になるのか、どのような働き方が適切なのか、行政の相談窓口なども使って後悔しない仕事選び、働き方をぜひ、選んでください。


5-1.受けられる行政支援を受けて、着実にキャリアアップを



都道府県、市区町村によって、シングルマザーに対しての行政サービスが受けられます。マザーズハローワークではシングルマザーの就業支援にも積極的に働きかけてくれます。


シングルマザーが高等技能(資格)を習得する際の支援を行ってくれるサービスもありますので、一度、役場の窓口や、ハローワークに相談をしてみてください。資格があると就職先や収入に広がりがでます。
まずは相談、そしてスキルアップを心がけてくださいね。


>>再就職の第一歩!応募に有利な資格を取得するには?ハローワークの有効活用

5-2.シングルマザーだからこそ、いろんな人に頼れば良い






困った時、二人きりだと思っていませんか?
シングルマザーだからこそ、様々な支援を利用し、いろいろな人に心を開いて頼るようにしましょう。子どもは社会の宝です。きっとあなたが歩み寄れば、手を差し伸べてくれる人は多くいるはずです。
肩の力を抜いて、ファミリーサポート、行政支援、お友達、いろいろな人に頼ってください。

6.仕事と子育てとの両立は大変。でもバランスの取り方次第



仕事も子育ても重労働、だからこそ、両立はとても難しいのです。けれども、繰り返しますが正解は一つではありません。また、満点を目指さなくてもいいのです。


自分のやりたい仕事、責任を持った子育て、そして周りの援助、いろいろな人やサービスに頼り、そして、たまには息抜きをしながら、仕事も子育ても両立していってください。

仕事も子育ても長丁場。だからこそ、たまには立ち止まって自分の働き方、子育ての仕方、そしてみなさんからの支援への感謝を忘れずに、上手にバランスをとって付き合ってくださいね。