結婚し子育てがひと段落したあと「もう一度働きに出よう」と考える主婦の方は多いのではないでしょうか?
旦那の収入だけでも生活ができるけれど、自分が働くことでさらに暮らしやすくなりますよね。
そういった思いから、働きに出る主婦の方が多いです。


しかし、実際に働きに出るためには、職場の選定、応募するための用紙、面接に行くための服装など、事前の準備が必要となります。
そのなかでもとくに重要なのが「履歴書」です。
自分自身がどんな人間なのかをまとめる履歴書には、注意して書かなければならない項目がたくさんあります。
今回は、主婦の履歴書の書き方についてご紹介します。


1.履歴書を書く前に!心がけたいこと

履歴書を書こうとする前に、まず気をつけてほしいことが、「丁寧に書く」ことです。文字は想像以上に人の印象を左右します。
雑な文字なだけで、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。そのため、文字はゆっくり丁寧に書くことを心がけてください。


記入漏れがないか見直し、誤字脱字があった場合は新しい用紙で書きましょう。修正液や訂正印での修正はNGですので、気をつけてください。
もし不安だという方は、あらかじめ鉛筆で下書きをしてから書くことをおすすめします。

2.履歴書の書き方の基本

ここからは実際に履歴書の書き方をご紹介します。

2-1.日付

まずは履歴書の用紙に記入する「日付」の欄。こちらは、書いた日付ではなく、相手に提出する日にちを書きましょう。または、郵送する場合は投函する日にちを記入してください。

2-2.写真

自分がどんな人間なのかすぐわかる写真は重要です。古いものや、集合写真からの切り抜きやプリクラはNGです。無帽で正面を向いた写真を準備しましょう。


プロに撮影してもらうのもいいですが、コストがかかるので街中や駅前に置いてある、証明写真用の機械を利用してみることをおすすめします。(しかし、プロに頼むとさすが!!の写真にはなりますよ)


服装は、面接に行く格好をイメージした清潔感のあるものを着用しましょう。襟つきの服装がベターですが、襟なしのブラウスやTシャツでもジャケットの着用なら問題ありません。あくまで好印象を残せる色やデザインを選びましょう。

迷った場合は、ワンカラーのシャツやブラウスを合わせましょう。白やパステルカラーを選ぶとさわやかに見えますよ。


髪型も、基本的には清潔感を意識してください。髪の毛が長い場合は束ねる、短い方は耳を出すと活発な印象を与えることができますよ。


髪色に関しても、アパレル系の仕事でない限り、好印象を残せる黒や、ほんのりとした茶色のカラーを選びましょう。
表情は、かたくなりすぎないように、自然な笑顔が一番です。口角を上げて軽く微笑むようにしてくださいね。

2-3.メールアドレス

現代の履歴書では、メールアドレスを記入する欄が当たり前にありますよね。こちらは、採用担当者が面接日の詳細や合否などを伝える際、電話ではなく、メールで連絡することがあるため、なるべく記入をするようにしてください。

ママ子

パソコンはほぼ使わない方は、携帯電話のアドレスでは何か心もとないと思われてしまうかもしれません。せめて「gmail」などを使いましょう。(パソコンからでもスマホからでも利用できるメールアドレスです)

2-4.年号を統一する

間違いやすい年号。
日付や生年月日、学歴、職歴欄などに記入する年号は、西暦か和暦かどちらか一方に統一するようにしてください。(小さくて申し訳ないですが、ご参考に!!)


2-5.学歴

ここからは学歴を記入していきます。まずは学歴、職歴欄1行目の中央に「学歴」と記入します。
書き始める学歴は「中学校卒業」から記入しましょう。中学校卒業以降は、入学、卒業年度ともに記入します。
職歴が多い場合は、高校卒業から記載しても問題ありません。


学校名の書き方については、高校の場合「〇〇県立〇〇高等学校」、「私立〇〇学園〇〇高等学校」などと記入します。
「〇〇高校」ではなく「高等学校」になるので注意してください。また、公立や私立の区別もしてくださいね!
大学、短大の場合は「〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇コース」などというように、学部、学科、専攻まで省略せずに記入しましょう。

2-6.職歴

学歴を書き終わったら、職歴を記入します。学歴を記入したあと、1行空けて中央に「職歴」と記入します。
実際に書き始めるのは、その下の行からです。勤務を開始した入社年月、退職年月の両方を記入するのが基本です。

一般的な職歴の場合

パートで入社したのであれば、「平成○年○月株式会社〇〇入社(パートタイム)」「平成○年○月株式会社〇〇入社(アルバイト)」と記入します。


退職した場合は、「平成○年○月株式会社〇〇 一身上の都合により退職」と記入します。退職理由を詳しく書く必要はなく、通常の場合「一身上の都合」で問題ありません。

ただし、面接でなぜ退職したのかという話題になることも予想されますのできちんと考えておく必要もありますね。

そのほか、短期間のパートや期間に定めがある仕事の場合は、「平成○年○月株式会社〇〇 契約期間満了により退職」と記入してください。

職歴にブランクがある場合

前職を退職してから、ブランク(空白期間)が長い場合は、自己PR欄などに、空白期間なにをしていたのかを補足しておきましょう。多くの場合は「家事手伝い」「介護」「留学」「資格取得」などを記入しています。
「今後〇〇のような事業に関わりたいので、△△の資格所得に向けて勉強をしていました」などと書くことができますよ。


家庭の事情で長期間働くのが難しかった場合は、「子育てに専念していたため」「夫の転勤が多かったため」などと書けるので、職歴にブランクがある…と不安にならなくても大丈夫です。

仕事経験が少ない場合

過去にあまり仕事経験がない方は、仕事内容や実績を具体的に書くようにします。「一般事務(経理補助。営業サポートなども含む)」などの経験も立派な実績となります。
学歴、職歴欄の空白行はなるべく減らすようにすることが大切です!


学歴職歴を全て記入したら、最後の記述から1行下の右下に「以上」と記入してください。押印をし忘れていないかも確認しましょう。


3.自己PR欄

自己PR欄では、自分の強みや得意なことが伝わるような内容が重要です。前職の経験をふまえて、どんな仕事をしていたのか、どんな心がまえで仕事に取り組んでいたのか、身についたスキルなどを記入します。


職歴がない場合は、主婦業や社会活動で得た経験、スキルを書きましょう。PTA活動や自治体などもどんどん記入しましょう。自分がどのように会社に貢献ができるのか、どんなことをいつも心がけているのかを記入してください。

4.趣味・特技

趣味や特技を記入することは、応募者の人柄や性格、人間的な魅力などを判断したり、面接官の質問のきっかけとなります。
空欄は避け、面接で面接官に聞かれた場合には、具体的に答えられるように準備しておきましょう。


例えば、ランニングやウォーキングを行っている、そうじや片付けなど、自分が好きなことを考え、どう仕事に活かせるかどうかまで結びつけられると、さらにいいでしょう。

5.本人希望欄

履歴書にある本人希望欄もなるべく埋めるようにしてください。シフトや勤務時間、職種、通勤方法など、自分の希望はあらかじめ提示しておきます。
その際、できるだけ理由も追記することをおすすめします。
「子どもが小学生なので、小学校が終わる15時までの勤務を希望できるとありがたいです。」「親の介護があり、残業ができないことが多々あります。」など具体的に記入すると話がスムーズです。


6.免許・資格

応募の職種にかかわらず、資格や免許があれば、正式名称で記入しましょう。多すぎて全て書ききれない場合は、入社したあとに役立ちそうなものを厳選して記入してください。


7.性格

自分の性格を表すキーワードを、自分で考えるだけではなく、他人にも聞いてみて、文章を作ってみましょう。
例えば、「明るい」「元気」「笑顔」などというキーワードが思い浮かんだら、「いつも明るく人と接することができる、笑顔や思いやりを忘れず、コミュニケーションを円滑にとることができる」などのアピールができます。


他にも「几帳面なせっかくなので細かい仕事も苦にならずにできます」などもアピールできるでしょう。

8.封筒

全て書き終わったら、折れないように書類のサイズにあった封筒に入れてください。クリアファイルなどを利用してもいいでしょう。
会社名は「株式会社」を省略せずに正しく記入し、部署宛の場合は「御中」、担当者様宛の場合は「様」と記入してください。


差出人の名前や住所は、封筒の中央よりやや下に省略せずに記入します。最後に宛名面の左下に赤いペンで「履歴書在中」と明記して投函しましょう。


まとめ

いかがでしょうか?就職活動をしている頃は、履歴書を書くことが当たり前でしたが、時間の流れとともに忘れてしまいますよね。
いざ履歴書を書こう!と思っても、「どうやって書くんだっけ?」と悩んでしまう方も多いはず。適当に書かずに、きちんと調べて書いていくことが重要になります。


面接官の立場に立って記入することで、好印象につながりますよ。
また、主婦だからこそ、家族のことを思って働き方を考えていかないといけません。本人の希望欄も利用することが大切です。ぜひ、履歴書を書く際は参考にしてくださいね。